植物は光合成のエネルギーで生きている!
生きる理由は何か。
多くの子孫を残すためである。
植物には子孫を残すために二つの方策を持っている。
イ 多くの種子を実らせること。
ロ 悪環境でも生き抜いて種子を実らせること。
農業では イ を利用して食料増産の技術を進歩させてきた。
農業では ロ を削除してきた。
必要以上のエネルギーの消費・・・呼吸作用をさせないで、
したがって、植物を良く生育させるには、光合成を阻害する要因を、
できる限り排除、改善させることによって、
農作物であればより多く収穫できるし、ラン栽培であれば、
より早く生長させ、より多くの花を咲かせることができる。
そういう観点から、現在の農業、園芸、ラン栽培は行なわれている。
悪環境でもしたたかに生き残る栽培法はない。
ラン栽培に必要なのは、本当はしたたかに生き抜く栽培法なのであるが・・・・。
素晴らしく上手にランを作りたい。
そこで、ラン界では、自生地に学ぶということで自生地視察、巡礼が行われる。
ラン科植物にとって自生地こそ「聖地」である。
自生地に行って、そこで花を見る、生育環境をつぶさに感得して、
これを日本の自分の温室に再現する・・・・これがラン栽培の原点である。
しかし、これまでの自生地観察には大きな盲点があった!
根の環境の根本、菌根植物の根本であるラン菌のことが削除された観察だったということ。
こういうことで、自生地で光合成を阻害する要因を学ぶ。
光、温度、風、霧、水分・・・・などなど。
こういう条件を最適にすれば・・・植物は最高の光合成を行い、
植物は素晴らしい最良の生育をする!
そこに肥料を自生地より多くの窒素、燐酸、カリを与えて、適量の微量要素を与えれば、
完璧な植物生育なる・・・・!
この考え方の延長線上には、土壌も阻害要因とする考え方がある。
つまり、土壌の粒子間に根を伸ばす場合、この粒子が根の先端部分で壁になり、
この壁は根に大きなストレスを与えるということ。
水なら・・・この壁、抵抗がより少なくなり、植物は・・・故により生育する!
水耕栽培の植物工場の理論である。
この理論から・・・・科学万博での10000個のトマトの水耕栽培の展示。
しかし、ラン科植物26000個々の最適な光合成条件など、
調査しようがない!
ちょっと自生地に行ったくらいで解かるはずもない。
更に、ランにとって最大の光合成阻害要因がラン菌削除である。
ラン菌削除の用土で栽培しながら・・・自生地巡礼というのは・・・少し焦点がずれている。
最も重点的に観察しなければならないのは根のラン菌なのである。
ここに、ラン界の植物分類学への偏りがある。
それが盲点を作ってきた!
ランの名前を知っていると権威者????
植物分類学愛好から生まれたラン愛好会もあるから・・なんともいえないが。
自然は植物にとって過酷である。
自生地といえども光合成の阻害環境である。
人間の向上心は、より早く、より大きく、より多く・・・・を目指す。
これを競う会場が・・・・東京ドームの蘭展である。
原種により多くの花を咲かせるのは、光合成阻害要因を出来るだけ少なくすることである。
簡単に言えば・・・最初に適地での栽培である。
適地適産。
それに潅水、肥料を最適に与えれば・・・・良いことになる。
しかし、困ったことに、ランの愛好家が・・・・適地で栽培出来る人は極めて少ない。
猛暑が続く日本の平地、都会で・・・アンデスの高地の雲無地に咲くランを栽培する。
そういう無謀なことが行われるのが、ラン愛好の世界である。
光合成阻害どころか、植物にとって拷問の苦しみを与える愛好である。
自生地もランにとっては・・・最適な環境ではないのに、
更に、それよりも劣悪な環境での栽培である。
適地栽培など・・・ほとんど出来ない。
ランのために移住などほとんどの人が出来ない。
そこに更に・・・石油のない日本では・・・石油代金まで制約が受ける。
都会のヒートアイランド。
光合成から考えれば・・・日本の環境は・・・益々阻害要因が増大している。
しかし、極一部の人であるが、適地適産している人もいる。
高地に住居があり、そこで高冷地原産の原種を作る。
しかし、冬の暖房の問題があるから、大栽培は出来ない。
そこで、夏場山に上げる栽培が考案された。
これも、誰でも可能なものではない。
日本のラン栽培は・・・・非常に過酷下で行われている。
それでも・・・何とか克服して素晴らしい生育をさせている人もいる。
大したものであるが・・・極一部限定である。
日本での光合成阻害要因を排除するには、以上のように幾多の困難がある。
もっと、簡単にランは作れないのか????
それがラン菌の力を借りるSUGOI-ne栽培理論である。
ランの進化と
光合成阻害要因を排除する栽培には、全く違う考え方の概念がある。
○ ランの進化の概念には・・・・自然には理想の光合成の環境などありえない!
ラン菌と共生する菌根植物に進化。ラン菌の糖を利用する。 自然生態系再現
○ 人間のラン栽培の概念には・・・・光合成に最適な条件を作れば・・・最高の生育が可能になる!
技術の全てを結集して植物に最適な環境を人為的に作る。 自然から隔離。
科学の進歩でできる! ランに菌根もラン菌も必要ない!
この考え方が現在の水ゴケなどでの栽培の根本思想である。
SUGOI-ne栽培は「前者」の概念よりうまれた。
水ゴケなどのラン菌削除の栽培は「後者」より生まれた。
宇井清太のSUGOI-ne栽培は、50年、5000坪のラン栽培の経験から、
どう努力、頑張っても人間の力では、科学では、光合成阻害要因を完全に削除できない。
又は、削除できる施設での栽培はでは、コスト的に経営が成立しない日本の
花市場の実態がある。
理論と実際の経営の違いである。
ならばどうするか・・・・???
光合成阻害要因で、減少する光合成を、ラン菌の供給する糖で補えば良い。
自生地のランの進化の延長線上にある栽培概念である。
本当にラン栽培、植物栽培において、最高の光合成を行う環境を創ることが出来るか???
宇宙船のような莫大なカネをかければ・・・現在の技術で可能かも知れない。
これは愛好の世界のレベルの話ではない。
企業経営の話ではない。
植物工場は、現実にこのことを実践するものであるが、
最高の生育する、最高の光合成をする条件が解明された植物は・・・数えられるほど少ない。
したがって植物工場で現実に栽培されている植物は・・・葉物野菜程度。
他の植物では採算が取れない!
まして、大金を使えない一般の愛好家では・・・。
ランの水ゴケ、バーク、軽石、杉皮・・・栽培が行われている愛好家の栽培棚は、
植物工場と同じ理論のものであるが、栽培場が・・・日本の猛暑の平地、都会。
ランの光合成阻害要因があまりにも多い場所である。
ラン菌の力もない。
かろうじてできるのは、春から温室の外に株を出すくらい。
自然の風に当てる。雨に当てる。光に当てる。温室内より少し改善できる!
でもランは・・・猛暑の中で気息奄奄の生活をしている。
節電の下、熱帯夜で生きる日本の人間と同じ有様である。
薬に頼る・・・・。
薬に頼る・・・植物栽培になる。
光合成を阻害する要因を・・・・減らす栽培は・・・・現実的に出来ないのであれば、
ここはSUGOI-neのラン菌に頼るのが・・・良い。
これこそランの聖地で学んだラン栽培法である。
自然の法則に添った栽培法である。
SUGOI-ne栽培には・・・無理がない。
最も進んだ科学的な栽培法である。
なぜなら、菌根植物のランの、最も大きな光合成阻害要因はラン菌が生息しないことだからである。
これまでのラン、植物栽培の考え方
光合成を阻害する要因を改善する・・・・
合成と分解を科学的に解明して栽培に応用する
しかしこの理論に一つの盲点があった。
植物共生菌が削除されていたことである。
悪条件でも生き抜くという生命継続の理念である。
菌根植物ランの、最も大きな光合成阻害要因はラン菌が生息しないことである。
kouza 1cj